天狗の鼻は高いのか!?
ええ! こんな大きいの?
そう実物大(なわけない)、前翅長でせいぜい大きくても30mmくらいでしょうか。
開張でも40~50mmとタテハチョウ科では小型です。
でもここまでアップすると良く判るでしょ (爆)
天狗の鼻のように見える尖った器官は パルピ(下唇髭)です。
すべての蝶にありますが、アゲハチョウ科やシロチョウ科では小さいんです。
タテハチョウ科は比較的大きく目立つものが多いのですが、
テングチョウは群を抜いていて複眼径の3倍以上にも伸びています。
平地では雑木林の周辺に生息し、成虫は年1回もしくは2回発生する。
最初の発生は6、7月頃で盛夏には一旦休眠する。
秋に再び活動を開始して成虫のまま越冬し、冬眠から覚めた春先にも再び活動する。
速く羽ばたいて機敏に飛び各種の花に訪れる。
幼虫はアオムシ型でエノキの葉を食草とする。
蛹は他のタテハチョウ科同様に尾部だけで逆さ吊りになる垂蛹型である。
東京都のレッドリストでは絶滅危惧種に指定されています。