USB AUDIO CLASS 2.0ドライバーを聴く
それオレたちPCオーディオ愛好家にとって何か影響するの? というお話です。
実は Windows 10 で初めて 「USB AUDIO CLASS 2.0ドライバー」 が標準実装されたんです。
これまで Windowsで96kHz以上に対応したいわゆる 「ハイレゾDAC」 を使用する場合は、
もれなくDACメーカーの提供する専用ドライバをインストールしなくてはなりませんでした。
つまりWindows自体にはハイレゾデータをUSB経由で出力する仕組みが無かったのです。
そんなのMacじゃとうの昔から対応してたよね。
そうなんですよ。
やっとMacと同じように専用のドライバーをインストールしなくても、
96KHz以上のUSB-DACがそのまま使えるようになったんですよ。
方向性は間違ってないのですが、要は音が良くなったのかどうかですよね。
ただ、残念なことに再生ソフトから高音質で出力できるASIOには対応していません。
WASAPI排他モードが使えるだけなのでASIOより制約が大きいんです。
そこで USB AUDIO CLASS2.0ドライバー を2種類のUSB DACを使って聴いてみました。
USB AUDIO CLASS2.0のドライバーが自動でインストールされた初期状態のままで
44.1KHz~384KHzの音源は何の問題もなくすんなり再生できました。
簡単にビット深度(16bit、24bit、32bit)が選べたりしますが、
結論から云ってしまうと音質的にはまったく優位性はありませんでした。
まあ原理的にも特別音が良くなる要素がないので当たり前ですけどね。
そんな USB AUDIO CLASS2.0ドライバーの必要性は別にしても、取り敢えずは
専用ドライバーをインストールしなくても最低限の再生はできる。
それと今後主流になる? DSD(Direct Stream Digital) の扱いはどうするの?
今後の改善に期待して まあ「概ね良好」という所にしておきましょう。
Lee Morgan The Sidewinderをテープで聴く。
ヴァン・ゲルダーの録音現場を彷彿とさせる生々しさです!