春の森で蝶を探す
森でも春の蝶が舞い始めましたよ。
まずはお馴染みの モンシロチョウ(紋白蝶)です。
気象庁の指標でもあり都会でもよく見かける蝶です。
こちらは スジグロシロチョウ(筋黒白蝶)です。
春型では翅の裏側翅脈に沿って灰色の筋があります。
紋白蝶より大型ですが飛んでいる姿は紛らわしいです。
こちらは ツマキチョウ(褄黄蝶)です。
年に一度の期間限定この時期にだけ発生します。
他の紋白蝶科と混在して飛んでいますが、
やや小型で直線的であまりジグザクを描かない飛び方です。
♂は前翅表の先端が橙色で♀は灰色です。
後翅の裏は草ずり模様になっています。
♂は殆どとまってくれないので撮影が極めて難しいです。
近くで目視は出来たものの証拠写真にしかなりませんでした。
いちおう雌雄のツーショット。
こちらは テングチョウ(天狗蝶)です。
顔の先が尖っていて翅の表面にはオレンジ色の紋があります。
天狗の鼻に見えるのは下唇ひげ(パルピ)という部分です。
大きさは(前翅長)19-29mm (開張)40~50mmとタテハチョウ科ではやや小型です。
成虫のまま越冬し早春から飛びはじめます。
すぐ地面にとまるので撮りやすいです。
早春から姿を見せるのがヒオドシチョウ(緋縅蝶)です。
橙赤色の地に黒い縁取りと黒点模様が鮮やかです。
和名の由来は表翅の色彩を「緋縅の鎧」に見立てたもの。
タテハチョウ科で(前翅長)32-42mm(開張)70mm前後と大きいです。
この♀は越冬で少し翅が傷んでいますね。
地表で気持ち良さそうに日向ぼっこをしていました。
やがてエノキやヤナギなどの新芽に100卵あまりを
塊にして産み付け、その後天寿を全うするそうです。