人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

夜つぐみの鳴くところで

bluenotejy.exblog.jp

もしお気に入りの一枚がありましたらご自由にご利用下さい (^^)゚~   ( 2K or 4K )

グスターボ・ドゥダメルは、1981年生まれ、今年36歳になる大注目の若手指揮者です。
その出身は世界最大の石油埋蔵国である社会主義独裁国家の南米 ベネズエラ です。

南米のベートーヴェン_a0185081_19094203.jpg

バンベルク交響楽団が2004年にスタートした 「グスタフ・マーラー国際指揮コンクール」
マーラーの孫であるマリーナ・マーラーを名誉審査員に迎えて3年毎に開かれていますが、
その栄えある第1回の優勝者が当時23歳の若さであった ドゥダメルその人でした。
彼はこの優勝で一躍脚光を浴びる存在となり、目覚ましい活躍のスタートを切ったのでした。

南米のベートーヴェン_a0185081_19551435.jpg

そんな彼と同時に話題となったのが、若き才能を生み出したベネズエラ国をあげた音楽教育システムです。
ベネズエラ・ボリバル共和国は、南アメリカ北部に位置するスペイン語圏の連邦共和制社会主義国家です。
コロンビアと共に北アンデスの国ですが、自らをカリブ海世界の一員であると捉えている様です。

南米のベートーヴェン_a0185081_19584849.png


しかし、2013年にチャベス大統領が死去して以降、独裁政権下での国家運営はもはや破綻寸前で、
政治活動や言論の自由さえもない暮らしに人々は疲弊しきっており 「電気も水もないが銃弾はある」
と言われる程治安が悪いとされてます。
もはや国家の体をなさない程だと言われているのですが・・・

詳しくは異形の国家が生き延びる理由 破綻国家ベネズエラの耐えがたい日常 をご覧ください。
いまや米国トランプ政権が本気で軍事介入しようとしているのは、
北朝鮮ではなくベネズエラだ! とも言われている程深刻な事態なのです。

そんなベネズエラで何故この様な音楽才能が開花したのでしょうか?!
彼らの活躍は別の意味でも世界が注目する大いなる不思議でもあるのです。

南米のベートーヴェン_a0185081_21071293.jpg

国家組織が運営する エル・システマ (El Sistema ) と呼ばれる音楽教育プログラムでは
すべて公的融資により賄われ、31万から37万の子どもたちを国中の音楽学校に通わせており、
学生の大半は貧困層の出であると言われています。

そんな環境で生まれ育った ドゥダメルは、トロンボーン奏者の父と声楽家の母の元で幼い頃から
音楽に親しみ、5歳の頃からこの エル・システマ で音楽教育を受け始めたと言う。
10歳でヴァイオリンを選択し、12歳のときにはコンサートマスターを務めていた地元の
ユース弦楽合奏団で指揮にも取り組むようになり、1996年には15歳で同楽団の音楽監督となった。

その後の勢いは留まる所を知らず、遂にこの新年には指揮者界の頂点に上り詰めたのでした。
全世界が注目した 2017年のウィーン・フィル 「ニューイヤー・コンサート」です。
ファンには最高のお年玉となったのは記憶に新しいところです。

南米のベートーヴェン_a0185081_19143062.jpg

そんなドゥダメルの新しい演奏が Youtube で見られるんです。
この3月に行われたベートーヴェン・チクルスの全曲です。
オケは彼の手兵であるベネズエラのシモン・ボリバル交響楽団
もちろん全員がエル・システマで育てられたまさにベネズエラ国立交響楽団です。
そんなドゥダメル、改めて驚くのはどうやら指揮する曲はすべて暗譜している模様で
これまで彼が譜面台を前にしているのを見た事がありません。

 (指揮)グスターボ・ドゥダメル
 (管弦楽)シモン・ボリバル交響楽団
 (コンサート・マスター)アレハンドロ・カレーニョ
2017.3.12~15 スペイン・バルセロナにあるカタルーニャ音楽堂でのライブ映像です。

まさにベネズエラの奇跡!
どうぞまずはお好きな曲からお聴き下さい。

①チクルスⅠ 「エグモント」序曲、交響曲第一番ハ長調、序曲「コリオラン」、交響曲第二番ニ長調



②チクルスⅡ 交響曲第三番変ホ長調「英雄」、交響曲第四番変ロ長調


③チクルスⅢ 交響曲第五番ハ短調「運命」、交響曲第六番ヘ長調「田園」


④チクルスⅣ 交響曲第七番イ長調、交響曲第八番ヘ長調


⑤チクルスⅤ 交響曲第九番ニ短調「合唱付き」



さてさて どうでしょう。
ドイツ、オーストリアとは縁もゆかりもないラテンの若者たちが紡ぎ出すベートーヴェン。
まあ自分も異邦人なので感想は書きません(爆)
でもエル・システマが養成した個々人の技量とアンサンブルの見事さは我がN響も真っ青ですね。
今やこのエル・システマの思想は、日本を始めとする世界20カ国以上に広がりつつあるそうですよ。

# by Bluenotejoy | 2017-09-12 17:00 | 音楽
昨日のカワセミ広場カミさん撮りから
こんなに大きくなりました。
カワセミ幼鳥元気です。_a0185081_10305452.jpg
カワセミ幼鳥元気です。_a0185081_10310976.jpg
カワセミ幼鳥元気です。_a0185081_10312259.jpg
カワセミ幼鳥元気です。_a0185081_10313640.jpg
カワセミ幼鳥元気です。_a0185081_10314825.jpg
カワセミ幼鳥元気です。_a0185081_10320368.jpg
カワセミ幼鳥元気です。_a0185081_10321658.jpg




# by Bluenotejoy | 2017-09-11 17:00 | 野鳥
このところ暑さがややぶり返して来ました。
まあ雨ばかりの夏だったので多少のシッポは歓迎です。
ちいさい秋みつけた_a0185081_09265211.jpg
ちいさい秋みつけた_a0185081_09270660.jpg
ちいさい秋みつけた_a0185081_09271953.jpg

天高く何とやら 猛禽たちが気持ち良さげです。
サシバとツミかな?
ちいさい秋みつけた_a0185081_09282680.jpg
ちいさい秋みつけた_a0185081_09284081.jpg

いつもの場所で 「麝香のかほり」 を探します。
ここでヤブ蚊の総攻撃にあいました。
虫よけスプレーが全然効かない!
消費期限は大丈夫?(爆)
ちいさい秋みつけた_a0185081_09293322.jpg
ちいさい秋みつけた_a0185081_09294764.jpg
ちいさい秋みつけた_a0185081_09300064.jpg

蜂蜜印のアシナガバチ
ちいさい秋みつけた_a0185081_16223308.jpg


# by Bluenotejoy | 2017-09-10 17:00 | 風景
夏のシッポに覆われた秋ヶ瀬の森です。
遠くのドラムを聴きながら 【 2017 9/9(土) 】_a0185081_15283580.jpg

蒸し暑さの中まだまだ元気なヤブ蚊にやられます。
朝のうちには近くでサンコウチョウが見られたとか。
駐車場のドラム練習をバックにツツポンを探します。
桜並木で待っていても全然姿を現しませんでしたが、
やっと発見!近くの広場に皆が移動します。

遠くのドラムを聴きながら 【 2017 9/9(土) 】_a0185081_15144942.jpg
遠くのドラムを聴きながら 【 2017 9/9(土) 】_a0185081_15151624.jpg
遠くのドラムを聴きながら 【 2017 9/9(土) 】_a0185081_15154370.jpg

まったりゆったり リラックスモードです。
高い場所なのでどう立ち位置を変えても代わり映えしません。

遠くのドラムを聴きながら 【 2017 9/9(土) 】_a0185081_15165425.jpg
遠くのドラムを聴きながら 【 2017 9/9(土) 】_a0185081_15172194.jpg
遠くのドラムを聴きながら 【 2017 9/9(土) 】_a0185081_15182708.jpg

今日は何ともこの子だけでした。

遠くのドラムを聴きながら 【 2017 9/9(土) 】_a0185081_15191514.jpg
遠くのドラムを聴きながら 【 2017 9/9(土) 】_a0185081_15194881.jpg
遠くのドラムを聴きながら 【 2017 9/9(土) 】_a0185081_15201355.jpg
遠くのドラムを聴きながら 【 2017 9/9(土) 】_a0185081_15204274.jpg

最近エキサイトサーバーが不調ですね。
太陽フレアの影響でもないでしょうが、
♡イイネを押すのもままならず (^_^;)



# by Bluenotejoy | 2017-09-09 17:00 | 野鳥
スティーリー・ダンのウォルター・ベッカーが 2017/9/3日(現地時間)に死去した。
死因などは発表されていないが今年で 67歳であった。
1950年2月20日にニューヨークのドイツ系の家庭に生まれる。
彼が大学に入学した時、もう1人のスティーリー・ダンの中心メンバーであり長きにわたる相棒となる
ドナルド・フェイゲン (Donald Fagen) と出会い、後にスティーリー・ダン(Steely Dan)を結成する。

スティーリー・ダンのウォルター・ベッカー逝く_a0185081_17284498.jpg

1972年発表のデビュー・アルバム 「キャント・バイ・ア・スリル」からシングル・カットされた
「ドゥ・イット・アゲイン」は全米6位の大ヒットを記録し彼らは幸運なスタートを切った。




その後、1977年のアルバム 「彩(エイジャ)」は、全米3位、200万枚を売り上げる大ヒットを記録する。




スティーリー・ダン(Steely Dan)は、バンドスタイルではあるが、事実上はドナルド・フェイゲンと
ウォルター・ベッカー のデュオである。
ロックやポップスを基調としながらもジャズ的な要素を加味した独特のコード進行で曲にひねりを加え、
録音の都度、一流のスタジオ・ミュージシャンを駆使して高度なアンサンブルを構築。
その独特な世界観は多くのアーティスにも多大な影響を与えた。

しかし、1980年発表のアルバム 「ガウチョ」を最後にスティーリー・ダンは活動を停止する。




「ガウチョ」も前作 「彩(エイジャ)」に匹敵する大ヒットを記録し高い評価を獲得したが、
フェイゲンの完璧主義は前作を超え演奏に寸分の狂いも許さなかった。
一方のベッカーは麻薬に溺れレコーディングどころではなくなっており、
スティーリー・ダンはこのアルバムを区切りに、長い休止期に入る。


1982年にドナルド・フェイゲンはソロ・アルバム 「ナイトフライ」を発表。
スティーリー・ダン時代のサウンドにさらに磨きをかけ、以前に劣らぬヒットと高い評価を獲得した。
3M製32トラックのデジタル・マルチトラックレコーダーを使用した音響面での高いクオリティも絶賛され、
PAエンジニアがサウンド・チェックする際の定番とも云える「音の良いアルバム」である。



一方のウォルター・ベッカーは麻薬中毒から脱するためにハワイに移住。
1985年にチャイナ・クライシスのプロデューサーとして音楽界に復帰した。
その後はフェイゲン、ベッカーともどもさほど目立った活動をすることはなかったが、
1993年にフェイゲンのソロ・アルバム 「KAMAKIRIAD」をベッカーがプロデュースしたことを
きっかけに二人での活動を再開する。
※著作権保護されている曲はスキップして下さい。



2000年、スティーリー・ダン名義としては20年ぶりとなるアルバム 「トゥー・アゲインスト・ネイチャー」を発表。
全米6位の大ヒットを記録し、同年のグラミー賞では最優秀アルバムをはじめ4部門を獲得。
スティーリー・ダンの名声が未だ衰えていないことを見せつけたのである。




最後にウォルター・ベッカーの2枚のソロ・アルバムをどうぞ。
 1994年 11の心象 11 Tracks Of Whack

 

 2008年 サーカス・マネー Circus Money

 

# by Bluenotejoy | 2017-09-04 18:00 | 音楽