夏だ!暑いぞ! 昆虫だ!
ってことで、暫し近場の昆虫の世界を覗いてみます。
身近な生き物を探していると、普段は気にも留めていない風景が
何か特別なものの様に見えて来るから不思議です。
まさに身近な自然を再発見!ってとこですね。
今日は蝶の世界から 「ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)」です。
タテハチョウ科・ヒョウモンチョウ属で、蝶の大きさを表す「前翅長」は
38~45mmほどの中型の蝶、豹柄で羽の後ろ縁が黒いことから名付けられました。
今や関東でも見慣れた光景になりましたが、自分たちが子供の頃には見る
ことのなかった南方の蝶でした。
しかし90年代から徐々に生息域が北進、2006年頃にはほぼ北関東に定着し
たそうで、地球温暖化に加えて、食性の変化も一役かっているらしく、
野生のスミレだけではなく、人間が植えた園芸用の花々をも食べる事で、
食草がどこにもでも豊富にあるという状況に適応したと言います。
また、他のヒョウモンチョウが年1回しか生まれないのに対し、この蝶は
4月ごろから11月ごろまで、何と4~5回も生まれると言う逞しさです。
以上、昨日撮りの鴻沼川近くの家庭菜園から雄の姿でした。
なお、この蝶は雄と雌で、羽の模様がかなり違っていて、雌の方が美しく
派手な文様を持っていると言う昆虫界ではやや珍しい存在なのです。
ちなみに雌はこちら、そろそろ寂しい季節変わりです。