計画停電を考える
何を於いても「原発の安定制御」は至上命題であり、日本の命運が掛かって
いるとも云えますが、素人目にも後手後手になっている感が否めません。
何よりも政府の対応や東電の発表方法が拙く、それがより不安心理を煽っています。
このままでは、原爆による「被爆」と原発事故による「被曝」の両方を経験する
世界で唯一の国民になってしまいます。
もはや戦時下とも言える最大級の体制を敷かなければいけない事態なのです。
埼玉県では、さいたま市内に於いて1時間ごとに放射線量を測定しています。
原発事故に関するさいたま市内での放射線量について
そんな中での計画停電、地域別時間帯別はベストな方法なのでしょうか。
まず大きな疑問はインフラを犠牲にした節電をしていることです。
公共性のある鉄道を止めてしまっては経済活動が疲弊してしまいますし
復興への道を閉ざしてしまうことになるのではないかと危惧します。
現在の火力発電所は70%が休止しており、これらがフル稼働出来るで
あろう4月末頃には当面の受給バランスが取れる見込みとの話もあります。
ニュースソースはこちらです。
しかし1月半もこんな事をしていては老老介護と同じで共倒れにもなり
かねません。
まずは鉄道を停電対象外にして通勤の足を正常化する事が重要です。
そこで具体的にはどの様な節電方法があるのかを一例として考えてみました。
飽食により滅びるのは古代ローマ人だけではないと思います。
①すべての家庭ですべての電気機器の待機電力をなくす事。
詳しくは東京電力サイトです。
②自動販売機の稼働を最小限にして大半を停止する事。
500万台の消費電力は80億キロワットと言われる膨大な数字です。
詳しくはこのサイトです。
③安い料金で契約している大口需要家(工場、大規模事業所)の地域割りを
行い順番に1週間に2日間ほど休止してもらう。
大口需要家にとっても毎日不定期に停電されるよりは計画が立てやすく
今の様な状態が続くと仕事にならない所も多い事でしょう。
これ以外にも考えられる方法は多々あると思いますが、東京電力だけに委ねる
のではなく政府の強力なリーダーシップ!が必要な時なのです。
後々「あんな政権下で大災害が起こった事が最大の悲劇だ!」と云われない様
に的確で強力な対応を是非ともお願いしたいものだと思います。
最後に感謝!を捧げます。
原発の直接修復に当たっている皆さんありがとうございます。
爆発の危険、被曝の危険、後々どんなリスクがあるかもわかっています。
それでも国民の命を守るため自分の命を張って対応してくれています。
10万人の自衛隊の皆さんありがとうございます。
不眠不休で体力の限界を超える作業です。
おかげで幹線道路が復旧し救助物資の輸送が出来るのです。